Journal — ページの考え方

年末年始のお休み、お客さまはどこで知りますか。

BIW STUDIO / “係長”(作家) | 公開 2026-11-03

11月に入ると、年末年始の予定を決めるお店が増えます。何日まで開けて、何日から休むか。決めたら、次に来るのが「どこに書くか」です。

去年の年末、休みの日に電話が鳴りませんでしたか。あるいは、開けていたのに「お休みだと思って」と言われたことは。どちらも、案内が無かったのではなく、お客さまの見る場所に無かったのだと、わたしは思っています。

お客さまは、お店より先にスマホを見ます

年末年始に「今日、やっているかな」と思ったとき、多くのお店で、お客さまが最初に開くのは、お店のホームページではありません。地図です。店名で検索すると、地図の横に営業時間が出て、そこに「営業時間外」などと出れば、それで決まります。ホームページのお知らせに正しい休みが書いてあっても、地図の表示が普段のままなら、お客さまはそこまでたどり着きません。

その次がホームページ、その次が SNS、最後が電話。電話は、つながらなかったときの留守番電話の声が、そのまま案内になります。見る順番はお店によって多少変わりますが、だいたいこの並びです。普段どこから予約や問い合わせが来るかを思い出して、よく見られる所から順に書くのがいちばん確実です。

書く場所は5つ、正本は1つ

数えてみると、書く場所はだいたい5つあります。

  1. 地図の営業時間。Google マップに出るお店の情報には、祝日や連休の日だけ別の時間を入れられる「特別営業時間」の欄があります。ここが最優先です。普段の営業時間を登録してあるお店なら、休む日を1日ずつ足して「休業」にしておくだけで、当日はその日の案内が休みに変わります。指定した日が過ぎれば、自然に普段の営業時間の表示へ戻ります。1週間を超えるような長い休みは、別の設定(臨時休業)になります。
  2. ホームページのお知らせ。期間と日付を、文で1つ。「お知らせ」の枠があればそこに、無ければトップの目に入る所に1行で。
  3. SNS。投稿は流れてしまうので、固定できる所に置きます。本文に全部書かなくても、「くわしくはホームページへ」で足ります。
  4. 店頭の貼り紙と、留守番電話。貼り紙は12月の半ばに。留守番電話は、休みの初日に吹き込み直すのを忘れがちなので、その日を手帳に書いておきます。
  5. 予約フォームや LINE の自動返信。休み中に届いた予約に、返事が無いまま何日もたつのが、いちばん困ります。「◯日以降に順にご連絡します」の一文を、休みの前に入れておきます。

5つ全部に、別々の文を書く必要はありません。正本を1つ決めて、残りはそこを写すか、そこへ案内する。わたしのおすすめは、正本をホームページのお知らせにして、地図には日付だけ、SNS と貼り紙には「ホームページに載せています」と添える形です。あとで休みが1日延びたときも、直すのは正本と、日付を入れた地図の2か所で済みます。

3行あれば足ります

文は、長く書くほど読まれなくなります。要るのは3つ。いつからいつまで休むか。いつから普段どおりか。休み中に届いた連絡に、いつ返事をするか。予約や発送に締切のあるお店は、その日付も添えます。

たとえば、こう書きます。「12月30日(水)から1月4日(月)まで、お休みをいただきます。1月5日(火)から通常どおり営業します。お休み中のご連絡はフォームからお願いします。1月5日以降に、順にお返事します。」ここに「ご迷惑をおかけしますが」を足すかどうかは、お店の口調しだいです。無くても、失礼にはなりません。

曜日は、カレンダーで確かめてから添えてください。「30日から4日まで」だけだと、読む人が頭の中でカレンダーをめくることになります。年末年始をまたぐ案内には、年も入れておくと、取り違えを防げます。

年が明けたら、下げる

案内は、出すときより、下げるときのほうが忘れられます。1月の半ばに「年末年始のお休みのお知らせ」が残っているお店は、珍しくありません。読む人は「このお店、いまも更新しているのかな」と、少しだけ引っかかります。お知らせが止まっているお店の話で書いたのと、同じ引っかかりです。

ですから、出す日を決めるときに、下げる日も一緒に決めてしまいます。「1月5日の朝、目立つ案内を下げる」と手帳に書く。それだけで、来年の1月は迷いません。お知らせの本文は、日付つきの記録として残しても構いません。目立つ所から下げれば十分です。地図の特別営業時間は日付が過ぎれば戻りますが、ホームページの目立つ案内と SNS の固定は、自分で下げるまで残ることがほとんどです。

年末年始の予定が決まったら、まずは地図から。設定したら、反映されているかも見ておきます。そのあとで、ホームページの1行。貼り紙は12月に。この順番で書いておけば、休みの日に電話が鳴ることも、開けている日に「休みだと思った」と言われることも、減らせます。

年末年始の案内の掲載と、年明けの取り下げのような小さな更新は、ホームページ係の月ぎめのサポートでお引き受けします。「どこに何を書けばいいか」の相談だけでも、お気軽にどうぞ。

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