Journal — ページの考え方

お知らせが2年前で止まっているお店を、お客さまはどう見るか。

BIW STUDIO / “係長”(作家) | 公開 2026-09-01

調べ物の途中で、あるお店のホームページにたどり着いたとします。感じのいい構え。品書きもある。ただ、「お知らせ」の欄の最新行が、こうなっています。——「年末年始の営業について(2024年12月)」。

指が、止まります。この店、いまもやっているんだろうか。

止まったホームページは、無いより少し困る

ホームページの無いお店なら、お客さまは電話で聞くか、地図アプリの口コミを見ます。困るのは、あるのに止まっているお店です。

古い料金がそのまま生きていて、店先で「値段が違う」と気まずい思いをさせる。もう終わったサービスに問い合わせが来る。駐車場を移したのに、古い案内図を頼りに、お客さまを裏の空き地まで歩かせてしまう。どれも、お店側に悪気のない「うっかり」です。でもお客さまから見えるのは、うっかりではなく「ここの情報は信じていいのか分からない」という不安のほうです。

しかも、いまは検索だけの時代ではありません。AIがサイトを読んで、お店の代わりに答えるようになりました。止まった情報は、止まったまま、AIの答えにもなります。

「書くことがない」は、たぶん誤解

更新が止まる理由でいちばん多いのは、おそらく「書くことがないから」です。でも、お知らせはニュースである必要はありません。

今週の仕入れ。季節の品が始まったお知らせ。連休の営業日。臨時休業のお詫び。お店の中では当たり前すぎて書く気にならないことが、外から見ると「生きているしるし」になります。凝った文章は要りません。二行で十分です。

更新を、気合ではなく仕組みにする

それでも続かないのは、意志の問題ではなく、仕組みの問題です。うちがおすすめしているのは、この三つです。

  1. 「書く日」を決める。たとえば月初の月曜。書くことを探す日ではなく、書く日です。探すから続かないので、決めた日に、その週の「当たり前」をそのまま書きます。
  2. 型をひとつ持つ。「見出し一行、本文二行」。毎回ゼロから書かない。型があると、書くことは作文ではなく記入になります。記入なら、忙しい月曜でも終わります。
  3. 人に任せる。それでも回らないなら、外に出す仕事です。お店の人にしか出せないのは中身の種だけで、整えて載せる作業は、うちのような係に任せられます。

「まだやっているのかな」と思わせない

ホームページの更新は、派手な集客の話ではありません。「この店はいまも開いていて、ここの情報は信じていい」と伝え続ける、静かな信頼の仕事です。

自分のお店のサイト、いちばん新しいお知らせはいつの日付ですか。もし一年以上前なら——お客さまは今日もどこかで、あの「指が止まる瞬間」を味わっているかもしれません。

月々の更新をまるごと任せる形も、型づくりだけのお手伝いも。お店に合う続け方から一緒に考えます。

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